Windows 10 Creators Update 【Build 15063】追加機能と不具合

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Windows10の最新アップデートであるCreators Updateを入れてみました。

今回のアップデートは、Windows 10のリリースしてから3回目のメジャーアップデートとなり、昨年のWindows 10 Anniversary Update 1607 に続いての大型アップデートです。

 

一般の自動アップデートは4月11日からですが、今回は一足先に手動アップデートしてみました。

新たに追加される機能や安定性はどうなったのか? 実際の使用感を書いていきます。

 

Windows 10 Creators Update 手動アップデートはここから↓

 

 

このページでダウンロード出来る Windows10Upgrade9252.exe を使ってアップデートできます。
更新前 バージョン1607 ビルド14393

 

更新後 バージョン1703 ビルド15063

アップデートは環境にもよりますが、うちのデスクトップPCの場合30分くらいで完了しました。

 

追加機能と変更点

 

「設定」画面に「アプリ」と「ゲーム」が追加

「設定」画面に、新たに「アプリ」と「ゲーム」の項目が追加されました。

アプリは、これまで「システム」にあった「アプリと機能」「既定のアプリ」「オフラインマップ」「Webサイト用のアプリ」の機能から構成されます。


不要なアプリはこの画面からアンインストール可能です。

 

「ゲーム」の項目では、「ゲームバー」「ゲームDVR」「ブロードキャスト」や新機能である「ゲームモード」などの設定が行えます。

 

ゲームモードでは動作中のゲームを優先してCPUやGPUを割り当てるようになります。

効果の程は未知数。そのうち試してみます。

ちなみにゲームモードには[Windows]+[G]キーで切り替えることができ、表示される「ゲームバー」からは、スクリーンショットの記録や、ゲームプレー画面のリアルタイム配信なども行えます。

 

テーマ機能の変更

「設定」にある 個人用設定 > テーマ が刷新され、追加されたリンク「ストアで追加のテーマを取得」からテーマファイルのダウンロードが可能になりました。

ストアのテーマ画面

この画面から色々テーマ選べます。 4月7日時点ではすべて無料でした。

しかし、ページの日本語化が出来ていません。こういった所はイマイチ。。

 


購入ボタンをクリックするとダウンロードが開始されテーマが追加されます。

あとはダウンロードしたテーマをクリックすると適用されます。

ストア経由でテーマを簡単に変更できるようになったのは便利かもしれません。

 

動的ロックの追加

設定 > アカウント > サインインオプション に 動的ロック が追加されました。

この機能を有効にすると、BluetoothでペアリングスマートフォンがPCから離れると、画面をオフにし、30秒後にPCをロックします。

アップルウォッチにも似たような機能がありますが、Windowsのこの機能 使うかな〜?

 

ペイントがペイント3Dにパワーアップ

どれだけ需要があるかはわかりませんが、ペイントに3D機能が搭載されパワーアップしました。


このビルドではPREVIEWの文字が・・・


日本語化もまだ完璧では無いようで・・

今までのペイントも引き続き搭載されていますので、3Dが必要ない場合は使わないですね。

 

夜間モードの搭載

設定 > システム > ディスプレイ に夜間モードが追加されています。

Windowsにもやっと夜間モードが!

この機能はディスプレイの目に有害な青色部分をカットして目をいたわるモード。いわゆるブルーライト低減機能ってやつ。

MACやiPhoneには結構前から搭載されていて欲しいなぁと思っていた機能です。

目が結構楽になりますよ。

 

ストレージセンサーの搭載

設定 > システム > ストレージ に ストレージセンサーなるものが追加されています。

これは「マイアプリで使用されていない一時ファイルの削除」と「30日以上ゴミ箱にあったファイルを自動で削除」する機能です。

デフォルトではOFFなのでONにしておきましょう。

しかし、この機能もMACには昔から搭載されていた機能。特に目新しい機能ではありません。

逆にWindowsには今までなかったの?って感じ。

 

共有アイコンが変わった

この分かり難かった共有アイコンが・・

こんな風に変わりました。

Windows10をはじめて触ったときから違和感のあった共有アイコンが、スタンダードなタイプに変更されました。

こっちの方がわかりやすいよ。

 

Edge タブまわりに新機能追加

「タブプレビューを表示」ボタンが「新しいタブ」ボタンの右に追加。

また「表示中のタブを保存して閉じる」と「保存して閉じたタブ」のボタンが左上に追加されています。

地味に使いやすくなっていると思います。

ただこれでChromeやSafariに大きく差をつけられたシェアをどれだけ奪えるかは疑問・・

 

またこのバージョンからFlashがデフォルトで無効になっています。 いよいよFlashも終焉のときがきたようです。

ちなみに現時点ではNETFLIXの4K動画を見れるのはこのEdgeだけなので、それだけでも使う価値はあります。

 

Windows Defenderセキュリティセンターが追加

スタート メニューのアプリ一覧からこのアプリにアクセス出来ます。

今までWindowsDefenderにあった機能がパワーアップ。

ウイルス対策ファイアウォールとネットワークの保護、アプリとブラウザーの制御、デバイスのパフォーマンスと正常性、ペアレンタルコントロールなどが対応可能になったオールインワンパッケージに生まれ変わりました。

Windows Defender の性能の高さは様々な機関でテストされ、市販ソフトにも勝るとも劣らない性能が確認されています。

そう言えばメインPCがMACということもありますが、Windows10になってからウイルスソフト使ってないなぁ。

 

アップデート後の問題点

ブルースクリーン発生! 原因は各種設定の初期化

色々と機能が追加された Creators Update ですが、しばらく使っていると発生しました!

恐怖のブルースクリーン!

うちの環境だけかも知れませんが、またブルースクリーンです。

色々と調べてみると、OFFにしていた筈の高速スタートアップがアップデート後には有効になっていました。


今回に限った話ではありませんが、マイクロソフトはアップデートの度に各種設定をもとに戻してしまう悪癖があります。

でも、ネットでこれだけ悪名高い高速スタートアップをどうしてデフォルトで有効化するのか?

安定性を優先するならば、この設定はデフォルトでOFFにすべき項目なのにね。

ちょいと理解に苦しむ所です。

 

もしアップデートしてWindowsが不安定になってしまった場合、真っ先に確認してみてください。

わたしの環境ではこの高速スタートアップを外す事で安定しました。

 

既定のアプリが初期化される

アップデート後、一部ファイルの関連付けが初期化されてしまいました。

その為、音楽ファイルをクリックするとGrrooveが立ち上がり、動画ファイルだとWindows標準の映画&テレビが立ち上がって来るように…

Windowsの標準アプリって使い難いんんだよね・・


ファイルの関連付けの戻し方

設定 > アプリ > 既定のアプリ と開いて各アプリの既定のアプリを選択します。

音楽だったら iTunes や Media Player なり自分の好きなプレーヤーを選択してください。

しかし、Grooveミュージックって使ってる人どの位いるんだろ・・?

他にも各ファイルの関連付けをアップデート前の状態に直して行きます。

しかし、なんでわざわざ初期化しちゃうのかなぁ。。

ユーザーにこういった手間を掛けさせて、自社アプリのシェアを稼ごうとしている所がマイクロソフトのダメな所。

Windowsの標準アプリが使いやすくて最高のアプリだったら、そんな事しなくてもみんな使いますよね。

 

ディスクの空き容量が減る!

今回のアップデートに限った話ではありませんが、Windowsはアップデート後に元の状態に戻せるようにOSの旧バージョンをハードディスクに保存しておきます。

その為、アップデートを行うと環境によっては20GB以上もディスク容量が減ってしまいます。

最近ではSSDの環境が増えて来ており、容量が少ないSSDで20GBも消費されるのは困り物。。

このアップデートファイルの削除方法です。

 

※この操作を行うとハードディスクの空き容量が増えるかわりに、Windows10 を元のバージョンに戻すことが出来なくなります。

十分な運用テストを行い問題のないことを確認してから、自己責任でお願いします。

 

スタート > Windowsシステムツール > エクスプローラー を開きます。


PC > Cドライブ を右クリックして プロパティ をクリックします。

全般 > ディスクのクリーンアップ をクリック。

続いて「システムファイルのクリーンアップ」をクリックします。

削除するファイルにチェックを入れます。


全部チェックしても構いません。

OSのアップデートファイルは「以前のWindowsのインストール」というものです。
上の写真では18.6GBも消費されています。

 

こんな警告メッセージが表示されますが、「はい」を選択してクリーンアップを開始します。

しばらく時間がかかりますが、終了するとハードディスクの空きが増えているはずです。

 

まとめ

アップデート前はしばらく発生していなかったブルースクリーンをみるハメになったり、ディスクの空き容量が減ったりとあまり熟成度は高くない印象のCreators Updateでした。

何よりも各種基本設定が初期化されてしまう悪癖は未だに健在。

アップデート後に、ユーザー側で色々と再設定が必要になるので時間がある時にやった方が良いですね。

また追加される新機能も特に目新しいものはなく、今の環境に不具合が無いのなら、無理にアップデートする必要はないのかも知れません。

 

 

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