厄年起業して1年ちょい。実際どうだったのか【40代の起業】

folder_open40代の起業, 一度しか通らない道

わたしがこのiTスタジオを設立して約1年半。

その時は数えで42歳・厄年の中でも大ボスの本厄の時でした。

40過ぎてからの独立って遅い方かな。

厄年起業とその後の話です。

 

起業前から現在までのザックリ状況

・起業前は大手半導体メーカー勤務。設備系エンジニア&中間管理職の係長。
自作パソコン歴18年。あらゆるOSを触っているうちに適当にコマンドやプログラムも覚えた。

・40歳で早期退職。割増退職金で日本一周してから仙台にスタジオマカナ(iTスタジオ)を設立。
この年は本厄の41歳(数えで42歳)

・事務系の面倒臭いことは全部しょうちゃん先生(スタジオマカナ代表・ヨガティチャー)にお任せ。資金は出した。

・事業内容はヨガスタジオ、レンタルスタジオ、WEBサービスを二人でまわしてる感じ。

・現時点で波はあるものの収入はそこそこ安定。(まだ会社員時代ほどではない)

・仙台WORDPRESS制作、検索1位。WORDPRESS トラブル復旧、検索1位。
その為県外からのお客様が半数以上を占める状況。

・WEBサービス業務は委託2割、自社サイトからの集客6割、スタジオからの紹介2割と言った比率。

 

好きなことして、自由に暮らす日々。

他人から見ればなんと羨ましい生活! そう見えるかと思います。

まあ実際は起業してから色々あったんで、その辺を語ろうじゃないかい。

 

なんで起業したのか

40にもなるとこれまでの人生を振り返り、これからの人生を考え始めます。

毎日会社で嫌な上司の顔色みながら、自分を押し殺して暮らす日々。

わたしは自分で言うのも何ですが、辛い事があっても人には見せません。

 

会社員時代 よくミッシーさんは悩みが無くて良いよね〜 と言われてました。

(ば〜か 自分だけ悩んでる訳じゃないんだよ。俺だって悩んでるわい!)と心の中でつぶやくわたし。

 

でも顔に出さない人って溜まるんですよね・・

そんな訳で役職が付いてからのわたしは結構限界に来てました。

 

そんな時に会社で早期退職の募集があることが分かり、本気で今後のことを考え始めます。

 

あの時やっておけば良かった・・・死ぬ時にこれだけは絶対に嫌なこと

何かを始めたい時、最初に自分の好きなこと、やりたい事を考えますが、私の場合その逆から考えました。

自分の中でこれだけはやりたくない事

 

・貧乏生活

・人に縛られること、自由を奪われること

・仕事が全ての人生

・孤独な人生

 

他にも色々ありましたが、その中でも一番やりたくないこと、それは「やらずの後悔

 

あの時ああしておけば良かった・・やらずの後悔。

わたしゃこれだけは嫌だったのです。

 

どうせ人はいつか必ず死にます。友人の死、身内の死、親の死。

自分もこれは絶対避けられないし、永遠の命が欲しいとは思いません。

 

そういった別れを経験し、40年も生きていれば嫌でも身にしみて「死」を実感出来ます。

 

死ぬ時、過ぎ去った過去を想い、後悔するのだけは嫌でした。

 

あの時やっておけば・・・

そう思っても時間は戻りません。

 

先のことを思うと不安もありました。

この先どうなるんだろう。。

 

でも先の事なんて考えたって分かりませんね。

実際世の中想定外のことばかりです。

 

だったらやりたかった事、やれなかった事をやろう。

 

家族がとか親がとか、誰か人のせいにしてやりたい事をやらない理由にするのはもうやめにしよう。

 

最近は雇用環境が好転して来たとは言え、40過ぎると大きな会社への正社員雇用は絶望的。

 

自分で「何か始める」か「大なり小なりの組織」に入るしかありません。

そして決めた早期退職と独立起業の道。

 

もう会社のコマとして、ロボット人間として働くのは嫌だったので迷わず起業の道を選びました。

パートナーのしょうちゃん先生もわたしと同じ考えを持っていて後押ししてくれたのも大きい。

 

実は厄年とは人生の「転機節目」の年

起業するにあたって厄年起業はやめたほうが良いという話を親や親戚からさんざん聞かされます。

そん位、言われんでも知ってるって。

でも早期退職が40歳だったから、必然的に厄年の頃には何かしないといけない訳で。

 

自分でも厄年起業はどうなのか・・と一瞬思ったこともありましたが、この言葉が迷いを断ち切ってくれました。

転機節目
京都の地主神社にて・・

 

厄年起業はやめた方が良いというのは嘘。

実は厄年とは本来は「人生の転機節目」を意味しているそうです。

これからどんな人生を生きるのか? どんな道を歩むのか? 決めるのは他の誰でもない自分自身です。

そういう意味では厄年起業は人生の転機としてはまさにピッタリ。

 

厄年は悪いことが起きるから行動を控えよ と言う人もいますが、この変化の早い時代ではそれがかえって害になってしまいます。

 

行動を起こさなければ人生はいつまで経っても変わりません。

もし、今の生活が自分の理想と違うと感じたなら少しづつでも行動するべき。たとえそれが厄年でも。

 

「いつか」は待っても来ない やるのは「今」

もし、いつかやろう、いつか変わろうと思っても そのいつかは絶対やって来ません。

いつかでは無く「今」やらなくてはならないし、「今」変わらないとダメだ。そう思いました

 

悪いことが起きると厄年のせいにしたくなったりしますが、その場合はこう考えるようにしています。

「この位で済んでラッキーだった」と。

 

 

起業後すぐはもう暇で暇で・・・厄年の呪い?

そんな訳での厄年起業。

退職金でヨガスタジオを作って空き時間をレンタルスタジオとして活用。

そのスタジオ内でWEB制作の仕事も始めました。

 

作ったスタジオのホームページは早い段階で検索上位に表示されるようになり安心してましたが

難しかったのはそこから。

 

ホームページにはアクセスがあっても実際の集客には中々結びつかず、何度も心が折れそうになります。

 

やっぱり個人で事業を始めるのは簡単では無いと感じた時です。

そりゃそうだよねぇ。

 

集客って難しい

いくらパソコンやプログラム、SEOの知識があっても経営や集客という事に関してはド素人ですから当然といえば当然。

あっという間に退職金がみるみる減っていきます。

これには参った。。厄年を恨んでみたりもしました。

 

 

やはり人と同じ事をやっていてはダメだと早い段階で気がついていましたが、中々自分らしさを出せずにいたずらに時間だけが過ぎていきます。

それから試行錯誤の日々が続きます。

 

経営の本や成功哲学の本にすがった事もありますが、そこにあるのは他人の成功法則と気付きます。

それが育ちも環境も違う自分たちに当てはまる訳もありません。

 

結局、自分たちの成功法則は自分たちで見つけて行くしかないのでした。

 

 

試行錯誤は思考作語

ヨガスタジオでふとした思いつきで始めたキャンドルヨガ。その名前の通りキャンドルの灯りの中で行うヨガです。

これが思いのほか好評で、常に予約が埋まってしまうほどの人気クラスに。

ポーズより瞑想やディープリラックスに重点をおいたものが、現代の女性のニーズにマッチした様です。

ここでやっぱり他には無い、他とは違うサービスが大事だと痛感。

 

それに触発されてiTスタジオもWORDPRESSのより専門性の高い”マニアック”なサービスを開始しました。

復旧サービスや増速サービス、プラグインカスタマイズ等がそれです。

 

口コミで紹介して頂くことも多くなり、1年前に比べて経営的にはだいぶ楽になりました。

 

とは言うもののスタジオ設立に使った経費を回収するにはまだもうちょい掛かりそう。。

他の人がやってないこと、自分たちにしか出来ないこと、口で言うのは簡単ですが毎日試行錯誤の連続です。

 

頭の中で考えたこと「思考」を「言葉」(作語)にする。

そして行動する。

 

思考 → 言葉 → 行動  このサイクルで想いは現実となります。

 

「考える事」

必要なものは世の中のくだらない常識に惑わされずに「常に考えること」

道があるから進むのではない。

進むところに、道が見えてくる。

(未来工業創業者 山田昭男)

 

 

ちなみに今だったらいつ死んでも後悔は無いです。もうやりたい事やったんで。

実際はまだまだやりたい事はありますが、あのまま会社員続けてるよりは絶対に後悔のない人生だったと断言できます。

 

そして自分の道をすすむ事で、おぼろけながらもで少しずつ新しい道も見えてきました。

まず自分の中で考え、とにかく勇気を出して一歩踏み出すことが大事ですね。

 

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