こんにちは。これまで数々のハイエンドモニターを乗り換えては一長一短に悩み、いわゆる「モニター沼」にどっぷり浸かっていたミシナです。
今回は、海外の掲示板Redditでも「ついに理想のスペックが登場した」と大きな話題を呼んでいる、LGの最新5K2KウルトラワイドOLEDモニター「39GX950B-B」を運良く早期に入手できましたので、3日間ガッツリ使い倒した本音レビューをお届けします。
日本では2026年6月4日からの一般販売に向けて現在予約受付中となっていますが、実は予約注文後の画面をよく見ると「入荷分から順次発送」との小さな文字が。
私が5月7日に注文したところ、なんと5月14日には到着。わずか1週間で手元に届きました。

(箱は巨大です)
現在はメインのWeb制作(業務の約8割)と、息抜きのPCゲームや動画鑑賞(約2割)でフル活用しています。
結論から。
このモニターは、すべてのクリエイターとゲーマーを高次元で満足させ、「モニター沼」を完全に終わらせるポテンシャルを持った完成形です。
Contents
1. 39GX950B-Bの基本スペックと、なぜ「理想のサイズ」なのか
まずは、このモニターがなぜここまで注目されているのか、そのスペックの特異性から見ていきましょう。
- 画面サイズ・解像度: 39インチウルトラワイド(5120×2160 / 5K2K)
- パネル駆動方式: タンデムOLED(WOLED)アンチグレア / ハーフグロス処理
- リフレッシュレート: 最大165Hz
- 画面曲率: 1500R(緩やかな曲面)
これまで5K2Kの解像度を持つモニターは40インチクラスの液晶(60Hz〜120Hz)が主流でしたが、デカすぎて視移動が激しく、リフレッシュレートや応答速度の面でゲーム用途には厳しいものでした。
一方で、34インチクラスのOLEDはゲームには最高ですが、解像度が1440P(UWQHD)止まりで、Web制作やプログラミングでソースコードとブラウザを並べるには縦のドット数が物足りないというジレンマがありました。
39GX950B-Bは、まさにその中間を突く「39インチ・5K2K・165Hz」という、Redditの住人たちが夢に見たスペックを実現したのです。
さらに曲率は1500R。45インチ版に採用されている800Rのようなキツすぎるカーブではなく、視界全体が自然に回り込む絶妙なカーブ感で、画面端の情報も歪みなくスムーズに視認できます。

(このWOLEDモニターは薄くて軽い!)
モニター沼の住人が語る。過去のハイエンド5機種との徹底比較
説得力を持たせるために、私がこれまで実際にメイン環境で使ってきた名機たちとの比較を表にまとめました。
なぜそれらを売却、またはサブに降格させてまで39GX950B-Bに辿り着いたのか、その理由がここにあります。
| 機種名 | スペックの印象 | Web制作・ゲームでの実際の使用感とデメリット |
|---|---|---|
| DELL AW3423DW | 34インチ QD-OLED 1440P / 175Hz |
サイズ感とゲームの滑らかさは抜群。AAAタイトルも最高。しかし解像度が1440PのためWeb制作には手狭。また、個人的にQD-OLEDは非常に目が疲れるため常用を断念。 |
| DELL U4025QW | 40インチ IPS Black 5K2K / 120Hz |
KVMスイッチは優秀で作業領域も広い。しかし、とにかく本体が分厚くデカくて重い。何よりパネルの応答速度が遅すぎて残像がひどく、ゲームには全く使えない残念な結果に。 |
| DELL AW2725Q | 27インチ QD-OLED 4K / 240Hz |
27インチ4Kモニターとしては一つの到達点。画質も驚異的。ただ、4K解像度に対して27インチは文字が小さすぎ(老眼の始まりか…)、Web制作のメインとしては画面が狭い。現在は贅沢にサブモニター化。 |
| LG 34GS95QE-B | 34インチ WOLED 1440P / 240Hz |
WOLEDパネルは個人的に非常に目に優しく、長時間のテキスト作業も快適。サイズ感も良好だが、やはり解像度が1440Pなので縦の作業領域が狭いことだけが惜しかった。 |
| LG 39GX950B-B (本機) |
39インチ WOLED 5K2K / 165Hz |
これらすべての欠点をクリア。5K2Kの広大な作業空間、WOLEDの目に優しい質感と本物の黒、そしてゲームに十分な165Hzの応答速度。これぞ完成形。 |

(DELL U4025QW+LG 34GS95QE-B のウルトラワイド2枚構成時代。場所取りすぎ&視線移動で疲れる問題発生。)
2. 実際に使って体感した39GX950B-Bの圧倒的メリット
① 漆黒を表現するWOLEDパネルと絶妙な「ハーフグロス」処理
本機の大きな強みは、QD-OLEDに見られる「光が当たると紫掛かった黒になる」現象が一切ない点です。
暗室でなくても完全に引き締まった「本物の黒」を表現してくれます。
さらにHDR時の輝度も非常に明るく、明暗差の激しい動画やゲームの没入感は圧倒的です。
表面処理は完全なノングレアではなく、若干光沢感のあるハーフグロス(セミグロス)のような仕上がり。
これにより、非光沢モニターにありがちな「表面のギラつき・モヤつき」を完全に排除しつつ、グレア特有の美しい見栄えと、映り込みの少なさを両立しています。Web制作における「正確な白」や「微細なフォント」の視認性が格段に向上しました。
② 元設備エンジニア視点: 巨大な「外部ACアダプター」はむしろ最大のメリット
本機を開封して驚くのが、いわゆる「弁当箱クラス」の巨大な外部ACアダプターが付属している点です。
一見すると配線の邪魔に思えるかもしれませんが、私はこれを見てニヤリとしました。
私は元設備エンジニアですが、PC周辺機器や精密機械が故障する原因の多くは、実は「内部の電源回路(熱がこもりやすい場所)」にあります。
電源を本体に内蔵すると、モニター内部に熱がこもり、OLEDパネルの寿命を縮めたり、基盤のコンデンサを劣化させたりするリスクが高まります。また、万が一電源周りが故障した際も、内蔵型だとモニター丸ごと修理・買い替えになりますが、本機のように外部ACアダプターであれば、アダプターを買い替えるだけで一瞬で直ります。
さらに、電源が外出しされているおかげで、39インチという巨体ながら本体重量は驚きの6kg台と非常に軽量。
私は「エルゴトロン MXV」という比較的スリムなモニターアームに設置していますが、お辞儀することもなく、全く問題なくスムーズに支えられています。デスク上の設置性は極めて良好です。

(弁当箱サイズのACアダプターがこちらです)

(VESA100に対応。スペーサー不要でそのままモニターアームに付けられます。)
③ Web制作(sRGB)とゲーム画質の見事な両立
色の正確性が求められるWeb制作業務では、画面モードから「sRGB」を選択可能。色の破綻がなく、クライアントワークでも安心してカラーカンプの制作が行えます。
一方、息抜きのPCゲーム(自作PC:RX 9070 XTを接続)では、初期設定の「ゲーマー1」モードが最も好印象でした。コントラストと発色のバランスが絶妙で、ゲームの世界に引き込まれます。ちなみに「ゲーマー2」にすると輝度が跳ね上がり、非常に眩しくなります。短い時間の映画鑑賞などでは迫力満点ですが、長時間のプレイでは目が疲れるため、普段使いは「ゲーマー1」をおすすめします。
3. 唯一にして最大の惜しい点 KVM非搭載問題
本機を評価する上で、唯一「惜しい!」と言わざるを得ないのがKVM機能(PC2台でキーボード・マウスを共有する機能)が非搭載という点です。DELLのU4025QWなどが優秀なKVMを備えていただけに、WindowsとMacを頻繁に切り替える私のようなユーザーにとっては少し不便に感じられます。
なぜLGはKVMを載せなかったのか?
現在市販されている一般的なKVMスイッチや、モニター内蔵型の安価なKVMチップでは、「5K2K /165Hz」という超高帯域を安定してスルーパスできる製品がほぼ存在しません。市販のKVMではリフレッシュレートが制限されたり、接続が切れるなどのトラブルの元になります。
PCの切り替えはUSB切換器を導入すれば実用上は解決しますが、このUSB切り替え機能だけでも内蔵してほしかった。私はAnkerのKVM スイッチをUSB切り替えに使っています。
4. 導入時に必ずやるべき!快適に使うための設定の肝
39GX950B-Bは素晴らしいモニターですが、初期状態のままだと「あれ?初期不良か?」と勘違いしてしまいそうな挙動が2つあります。快適に使うための設定手順を解説します。
① 色合いが急に変わる現象は「AIシーン最適化」を速攻でOFFにせよ
PCやMacを接続してブラウザを動かしていると、画面内の白と黒の比率によって、色合いや輝度がガクガクと急激に変化する現象に見舞われました。クリエイティブ作業では致命的です。原因はLG自慢のAI機能でした。
【対策手順】
モニターのOSDメニューから「設定」>「AI機能」>「AIシーン最適化」を「OFF」にしてください。これで勝手に色が変わる現象はピタッと収まり、一定の美しい発色を維持できるようになります。ちなみに「AIアップスケーリング」という機能もありますが、これをONにすると低解像度の画像がリフレッシュレートが60Hzまでの映像にアップスケールされる仕組みです。60Hzではこのモニターを使う意味がなく、こちらも実質不要の長物です。

(Ai機能は全部OFFにするのが吉。今後のアップデートで改善されるかも知れないけど。)
② 初期状態のグレーの「色むら」は「ピクセルクリーニング」で解決する
開封直後、Web制作用のエディタやグレーの背景を表示させた際、画面全体にうっすらと縦筋のような色むら(焼き付きの一歩手前のような状態)が見え、「ハズレパネルを引いたか…」と絶望しかけました。しかし、これはLGのOLED共通の仕様です。(LG 34GS95QE-Bで経験済み)
メニューから強制的に「ピクセルクリーニング」を実行(数分〜十数分かかります)するか、数時間通常使用した後に自動で行われるクリーニングを経て、見違えるほどフラットで均一な美しいグレーに生まれ変わりました。もし初期の色むらに驚いても、焦らずクリーニングを行ってみてください。
5. M4 MacBook Pro(無印)との接続互換性における「罠」
私はWindows自作PC(GPU: RX 9070 XT)と、最新のM4 MacBook Pro(ベースモデルの無印M4チップ)の2台体制で検証を行いましたが、Macユーザーは1点、非常に重要な注意点があります。
当初、手軽さからUSB Type-C(Thunderbolt)1本でMacと接続したところ、解像度の選択肢が「5120×2160(等倍)」の下が、極端に文字が大きくなる「3072×1296」しか選べないという現象に遭遇しました。またリフレッシュレートも最大100Hzに制限され、HDRも解像度によっては使えません。

(2160Pの下が1296Pって画面が広く使えない)
Macで5K2Kウルトラワイドを使う場合の最適な擬似解像度(スケーリング)は「3360×1418」や「3840×1620」あたりなのですが、これらがどうしても選択肢に表示されません。
これは無印M4チップのType-C(DisplayPort Alternate Mode)出力時の帯域制限が原因と思われます。そこで、MacBook Pro本体のHDMIポートから、モニターのHDMI 2.1ポートへ直接接続に変更したところ、見事に「3360×1418」や「3840×1620」がネイティブで選択可能になりました。
もちろんリフレッシュレート、HDRの制限も無し。

(HDMI接続の解像度リスト オススメ解像度は3360×1418あたりがバランスよし)
もし無印M4 Macをお使いで、画面がボケる、あるいは文字が大きすぎると悩んだ場合は、Type-CではなくHDMI接続を試してみてください。
(※上位のM4 ProやM4 Maxモデルであれば、Type-C一本でも帯域に余裕があるため行ける可能性があります)
6. まとめ: 39GX950B-Bは長く付き合える「最高の相棒」
かつて私は、「34インチサイズで5K2K、そして240HzのOLEDが出ればそれが人生最後の理想形だろう」と思っていました。
しかし、この39GX950B-Bの「39インチ・5K2K・165Hz」を体験した今、その考えは変わりました。
34インチの5K2Kだと文字が小さくなりすぎた可能性が高く、39インチというこのサイズこそが、スケーリングを過度に上げずに5K2Kの広大な作業領域を肉眼で快適に視認できる「正解のバランス」だと確信したからです。
KVMが非搭載という弱点はあれど、それすら納得させるDisplayPort 2.1フル帯域の映像美、WOLEDの圧倒的な目の優しさと色の再現性、そしてゲーム時の極上の応答速度。Web制作の効率は劇的に向上し、買ってよかったと心から思える一品です。日本での一般販売が始まれば、間違いなく売り切れと入荷待ちを繰り返す名機になるでしょう。
モニター沼から本気で抜け出したいクリエイターは、ぜひ予約受付中の今のうちにチェックしておくことを強くおすすめします!
ミシナ・カズノリ
WEBクリエーター・ITエンジニア
iT-STUDIO 代表
2015年に仙台市でiT-STUDIOを設立。 PC歴40年、自作台数100台超。Windows・Mac・Linuxサーバーまで ハードとソフトの両面に精通したコンピューターのプロフェッショナル。
WordPressを用いた高度なシステム構築や、 中抜きなしの適正価格によるWebリニューアルを得意としています。 「不義理をしない」を信条に、技術者が直接お客様の課題に向き合います。
趣味: PC、オーディオ、カメラ、猫のお世話。
宮城県 仙台市
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