macOSで「移動の準備中」が終わらない問題の正体 | 同一ディスク内のファイル移動が遅い原因はcom.apple.quarantine

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macOS Sequoia(15系)で同一ディスク内のファイル移動が遅い原因は「com.apple.quarantine」でした。

コピーは速いのに移動だけ「移動の準備中」が終わらない問題の原因と解決方法、macOS14以前との違い、Gatekeeper強化の背景まで詳しく解説します。

同じSSDなのに、なぜ移動だけが遅い?

macでファイルを移動しようとしたとき、

  • 同じ内蔵SSD内なのに
  • 数百MBのファイルなのに
  • コピーは一瞬で終わるのに
  • 移動だけ「移動の準備中」で30秒〜1分かかる

という現象に遭遇しました。以前はファイルの移動は一瞬で終わっていたのに…


移動時にこの表示のまま 数十秒〜数分掛かってしまう… 仕事になんねぇ‥

環境は以下です。

  • macOS 15.7.4(Sequoia)
  • M4 MacBook Pro
  • 内蔵SSD
  • iCloud Drive未使用
  • TimeMachineは外付け接続時のみ

各種ツールで調べて、ディスク劣化や物理的問題では無いことを確認済み。
Spotlightの初期化なども試したのですが解決せず。

結論から言うと、原因は com.apple.quarantine(検疫属性) でした。

移動の準備中のまま 症状の特徴

今回のポイントはここです。

✔ コピーは一瞬
✔ 移動だけ遅い
✔ ダウンロードフォルダからの移動で発生
✔ ネットからダウンロードしたバックアップファイル

つまり、

「ダウンロード → 書類」や「ダウンロード → DropBox」などの移動でのみ発生していました。同じファイルをコピーすると一瞬で終わります。

原因は勝手に付けられる com.apple.quarantine 属性

macOSでは、ブラウザ経由でダウンロードされたファイルに自動で
com.apple.quarantine という拡張属性が付与されます。

確認方法
xattr -l ~/Downloads/ファイル名

表示例
com.apple.quarantine: 0081;...

この拡張属性が付いているファイルは、macOSによって「未検証ファイル」として扱われます。

なぜ“移動だけ”遅いのか?

ここが重要です。

同一ボリューム内の移動は、本来はメタデータの変更のみなので一瞬で終わるはずです。

しかし、quarantine属性付きファイルを移動する場合、macOS Sequoiaでは以下が実行されます。

  • Gatekeeper再評価
  • XProtectスキャン
  • ファイルハッシュ再計算
  • アクセス権(ACL)再適用
  • セキュリティポリシー再チェック

この処理が「移動の準備中」として表示されます。

コピー時にはこの再評価が入らないため、コピーは速いのです。

macOS 14以前との違い

macOS Sonoma(14)以前でも quarantine 属性は存在していました。

しかしmacOS 14以前では

  • 移動時の再評価は軽い
  • ハッシュ再計算は基本なし
  • ダウンロード監視も限定的

でした。それがSequoia以降ではセキュリティモデルが一段強化されています。

特に私が扱うバックアップファイル(zip・sql・tar等)は検査対象としてマークされやすいのです。

Sequoiaで強化されたGatekeeperとは?

GatekeeperはmacOSの実行ファイル検証機構です。

Sequoiaでは

  • 未検証ファイルの再評価が増加
  • アプリ以外のファイルにも拡張適用
  • ランサムウェア対策強化
  • 署名検証範囲の拡大

などが行われています。

Appleは近年、キュリティを重視していますので、新しいOSでは移動時にも安全確認が入る仕様になっています。

解決方法

方法① 検疫属性を削除する(自己責任)

xattr -d com.apple.quarantine ファイル名

※信頼できるファイルのみ実行してください。

方法② ダウンロードフォルダを使わない

私は今回の環境では、

  • ブラウザの保存先を変更(デスクトップにDownloadフォルダを作った)
  • 作業用のフォルダを別途作成

これで完全解決しました。

ダウンロードフォルダはSequoiaでは「強監視フォルダ」になっています。

開発者やWeb制作者は、作業用ディレクトリを分けるのが最適解です。

まとめ

macOS Sequoiaで

  • 同じディスク内なのに移動が遅い
  • 「移動の準備中」が長い
  • コピーは速い

この症状が出た場合、

まず疑うべきは com.apple.quarantine 属性です。

ディスク障害ではありません。
SSDの寿命でもありません。
Spotlightでもない可能性があります。

Sequoiaはセキュリティが強化されましたが、
開発用途ではやや過剰とも言えます。

作業フォルダを分けるだけで解決するケースが多いです。

同じ様な現象で悩んでいる方の参考になれば幸いです。

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