早いもので会社を辞め独立起業してから3年が経ちました。
自営業の1年後は平均30%の人が廃業。
3年後ともなると80%の人が廃業しているのだそうだ。
つまり3年生き残れるのはたったの2割の厳しい世界。
そんな世界でも何とかやって来れた。
そしてここ最近の口癖は「忙しい!」だったんだけど、ある事をきかっけにこの忙しいを止めました。
そんな今を振り返ります。
Contents
現在の状況
仕事はホームページ制作とWEBシステム関連が主。
県内60% 県外40%の比率。
検索エンジン経由のでお問い合わせが多く、自社での集客がほぼ100%。
遠くの県から態々このiT-STUDIOに依頼を頂くことも多々あり、実際に顔を合わせないで仕事を頂けることが多くなりました。
これは今風の働き方ってやつかな。
一ヶ月の平均クライアント数は平均3件。
商品であるホームページやWEBシステムは安売りはしない方針。
会社員時代とは生活が一変。 理想の生き方に近づいた。
仕事の変化
好きな時間と場所で仕事
私の今の生業はホームページ制作やデザインと予約システムやショッピングカートなどのシステム制作がメイン。
仙台市内の自宅から徒歩5分ほどの所に事務所があるけど、これは打ち合わせの時にしか使わない感じ。
普段は家で仕事してるが、最近気分転換に海の見える公園やキャンプ場で仕事をすることも多くなりました。
いわゆるノマド生活?
外で仕事するといいアイディアが浮かぶ事が多いので、クリエーターにはオススメ。
(夏は暑いけどね)
給料は頑張った分だけ自分のもの
会社員時代はどれだけ頑張っても給料は変わりません。
残業代はきちんと出るだけマシでしたが、責任のあるポジションに付いて消耗しても、平社員とさして変わらぬ給料。仕事に打ち込めば打ち込むほど、失うものの方が多かった。
余計なことはしないで、言われた事だけやってる平社員が一番美味しい感じね。
中間管理職になってからはとにかくしんどかった。
でも独立してからは一変。
仕事は頑張れば頑張った分、自分の収入に直結します。
そして何より嬉しかったのはお客さんと直接接することが出来た事。
自分の仕事に感謝してもらい、お金まで頂けるなんて。
「お金を稼ぐ=人の為に役立つ事をする」という事が本当に理解出来たのはこの時でした。
会社員時代は給料をただもらうだけで、自分のお客さんと直接あった事は一度もありませんでしたから。
自社集客を考えた
起業当初はお客さんなんていませんから、自分で集客する必要があります。
ただ私はこうみえて人見知り。
知らない会社に飛び込み営業なんて絶対無理!
そんな訳で最初の頃は、ランサーズなどのクラウドソーシングを使ったりして大きな会社の下請けみたいなことをやっていた時期もありました。
ただこういったクラウドソーシングは仕事がたくさんある反面、デメリットも多数
・基本的に価格重視なので薄利多売にしないと儲からない。
・ライバルが多数いるのでこれも値段と実績勝負。新規参入組は安売りせざるを得ない。
・ただでさえ安い仕事料から、結構なシステム利用料を徴収される。
→ つまり金額的なメリットは全くといっていい程無い!
・直接お客さんと話す機会がないので、やり直しも多かった。
・怪しい会社も多数あって、仕事料を入金しないでバックレられたり、代金を約束手形(6ヶ月後入金)でなんてのもあった。もちろん6ヶ月後にその会社は無い。。
そんな訳でネットでの集客をメインに委託の比率は極力さげる努力をしてきました。
現在ではほぼ100%お客さんとの直接取り引きで、どこかの会社の下請けはほとんど無くなりました。
ホームページからの集客
お客さんのホームページはもちろんSEOを意識して作ってますが、実はこのiT-STUDIOはそんなにSEOを意識してません。
ブログも旅やらガジェットやらWORDPRESSやらと一貫してなくて、とにかく雑多なブログ。
更新しまくったかと思うと、忙しくて長期ほったらかし状態になったり、運営としてはイマイチな状態。
それでも毎月2万人の方に見てもらえて、5万PVほどのアクセスがあります。
その中のほんの一握りの方から、仕事の依頼を受けるようになったのがこの1〜2年。
ホームページで人と人がつながるのは不思議な縁なのだなと思うのです。
ホームページ制作会社は自分のとこのホームページから集客できないと駄目なんだよね。
→間違い正しくは ホームページ制作会社は人と人の縁をつなぐ事が出来ないと駄目なんだよね。
→自社に集客するんじゃなくて、自分のお客さんに集客してあげること。それが大事。
これに関してはそのうち別記事にまとめようと思っています。
忙しいとは「心」を「亡くす」こと
仕事が起動に乗ってくると、欲が出て限界以上に仕事を取ってしまったり、お客さんの原稿入稿のタイミングが重なったりなどコントロール出来ない要因で「忙しい」状態になってしまいます。
最近まで私の口癖がこの「忙しい」でした。
ただある本で読んだ文章が深い気付きを与えてくれました。
「時間が無いから忙しいのでは無い、心に余裕が無いから忙しいのだ」 と
確かにそうだよな。。
昔から禅の本を良く読むのですが、その中でも枡野俊明さんの本はオススメですよ。
さて、なんで心に余裕が無いのか?と自問自答
自分の場合、それはありもしない未来の心配をしていたから。
・仕事を120%きちんとやらないと次につながらない
・お客さんはこのデザイン気に入らなかたらどうしよう
・このシステムがうまく動かなかったらどうしよう
・この仕事の代金が入金されないかも
・仕事がなくなったらどうしよう
・お金がなくなったらどうしよう
・病気になったら・・・ とまぁ良くもまぁ色々あるわあるわ。
自分は楽天的な方ですが、それでも「いらぬ心配」というものが常に頭ん中にいるので
心が休まらず、忙しくさせているのだと気づきました。
そこでそんなときは一呼吸おいて、あえてゆっくりと生きるようにしました。
心配ごとの9割は起きないって言うし(事実として自分の人生を振り返ってもそうだった)、考えてもどうしようも無いことは考えない。それが一番!
忙しいと思う時ほど「心を亡くさない様に」一呼吸おくのです。
締切が近いのに逆に自然の中にいったり、ゆっくりコーヒーを飲んだり。
一呼吸おくことで心に余裕が生まれます。
そして心に余裕が生まれることで、物事がスムーズに進むようになるから不思議。
忙しい時ほど、心に余裕が必要なのじゃよ。。
嫌な人間はいない
これはほんと不思議なんだけど、自分の周りにやってくるお客さんには悪い人がいないんです。
会社員時代はそれこそ、パワハラもどきの嫌な上司、人の陰口ばかりたたく嫌な同僚が多く、もちろん良い人もたくさんいたけど、その時の自分は嫌な人間の方にフォーカスしていたと思う。
自分の受け取るものは自分が出したもの
この法則は鏡の法則と言いますが、これもまた真理だと身をもって実感してます。
・人に親切にすればそれが自分に帰ってくる
・もちろん悪い事をすればそれも自分に帰ってくる。(しかも倍返しで)
だから自分がされたら嫌なことは人には決してしないこと。
・タダ働きというモノは存在しない。その対価は別の形で必ず帰ってくる。
私はホームページからお問い合わせを受けた際は無償でアドバイスすることも多々あります。
仕事も見積り以上の事を出来るだけやる。
あたりまえと言えば当たり前ですが、金額以上の事をやるというのは中々大変なこと。
多くは金にならず、時間だけがなくなる感じですが、とにかく人の役に立つことをする。。
こんな生活を続けていると不思議と良い縁に巡り会えます。
生活の変化 丁寧な生活を心掛ける
今のフリーランス生活、土日は休みが無いんですが、それでも会社員よりは遥かに時間が自由になるものです。
心に余裕をもたせる為、自由に使える時間は丁寧に生活することを心がけるように。
「火を通す」事
まずは火を使う様になった事。
引っ越しを機にIHからガスに切り替わったんですが、火を通した食べ物ってとにかく体が温まる。
同じお湯でもIHで沸かしたお湯とガス火のお湯は何かが違う。
お湯は水が100℃になっただけのものなんだから、IHでもガスでも変わらない筈。。
そう思ってたんだけど、でもやっぱり違う。
ガスは火力調整も楽だし、炎ってなんか良い。
片付けはIHの方が楽なんだけど、今は断然ガス派になってしまいました。
料理の美味しいお店でIHを使っている所を私は知らないのですが、料理にはやっぱり「火を通す」のが大切なんだと実感。
将来的には薪派になりたい。。
ストウブの鍋でじっくり煮込んだハッシュドビーフ。我ながら美味いのじゃよ。。
自分に合わないものは遠ざける
・テフロン加工の鍋やフライパン
昔の自分からは考えられないけど、今の自分は鉄鍋や鉄フライパンを使って良く料理をします。
私は半導体のエンジニアをやっていたのでテフロン(フッ素化合物)の害は良く理解しています。
もちろん通常の使用においては問題ないかも知れませんが、できればそんなやばいものは近づけないのが身のため。
鉄製の調理器具は手入れが大変なんですが、遠慮なく加熱が出来るんで料理が手早く美味しく出来ます。
テフロンは便利なんだけど、そのデメリットやリスクも知るべき。
・食品添加物
歳のせいか、マックのポテトを食べるとすぐに口内炎が出来ます。
これは不思議なんだけど、ロッテリアやモスバーガーのポテトだと何ともない。
たぶん何かの添加物が合わないんだろうけど、ようわからん。
ただし、いつ食べても再現率は100%。
そんな訳で自分に合わないものは自然と遠ざかるようになりました。
・タバコ
完全に止めました。おかげで疲れ難くなってここ数年、風邪も引かなくなりました。
いまではタバコの匂いだけでもしんどい。
タバコは個人の自由ですが「流される習慣」を生み、流される習慣は考える力を奪います。
昔の私がそうでしたから。
何かきっかけがあったら止めたほうが良いと個人的に思います。
自然と過ごす
いくら杜の都と呼ばれても仙台の様な都会だと「自分の中の自然」が不足してしまいます。
最近ハマってるのはなんとキャンプ。
インドア派だった自分がどういった風の吹き回しか。
テントを張ったり、キャンプ飯を作ったり、そのひと手間がとにかく楽しい。
いまは平日の人がいないオートキャンプ場で一日ゆっくり過ごすのがマイブーム。
道具をすこしずつ集めています。
次の目標は山岳キャンプかな。
なんでも共感できるパートナー
とまぁ取り留めの無い文章をツラツラと書いて来ましたが、3年無事に乗り切れたのはパートナーのお陰でもあります。
とにかく以心伝心。何も言わなくても考えている事が分かったり、分かってもらえたり。
もう長いこと四六時中一緒にいますが、ほんとケンカもせずに仲良くやってます。
これが一番の幸せなんだと改めて実感。
会社員を辞めて、独立し、3年無事に乗り切れました。
多くの人に支えられながらも、誰かの役に立てたかな?
そして次にやりたいこと、進む道も見えてきました。
これからもiT-STUDIOを宜しくお願いします。