Gmailに送ったメールが届くまでに時間がかかる場合や届かない場合があります。
他のメールアドレス宛に送ると大丈夫なのにGmailだけ遅延する場合、それは送信メールの設定がまずくてスパム扱いされているからかも知れません。
遅延は数分〜数日に及び、大抵は送信メールの設定が適切でない場合に発生します。
ここではGmailにメールが送れない、遅延する場合に確認すべき項目を紹介します。
Contents
メールヘッダーのSPFレコードを確認する
Gmailにメールが届くけど遅延するという場合はまずメールヘッダーを確認してください。
やり方はPC版Gmailを開いて
- ヘッダーを確認するメールを開く。
- 返信アイコン
の横にあるメニュー をクリック。
- [メッセージのソースを表示] をクリックします。
そうするとこんな感じでメールヘッダーが表示されます。
注目して欲しいのは「SPF」の項目。
ここがPASSとなっていればOKです。
もしSPFがFAILやSOFTFAILになっていればアウト。
上記スクリーンショットだと76543秒後(約21時間後)に配信となっており、これでは使えないということになります。
・FAILの場合は迷惑判定で届かないケースが多いです。
・SOFTFAILだと優先度が大幅に下げられ届くまで時間が掛かるケースが多い。
Gmailではメールサーバーの署名とでも言うべきSPFレコードの無いメールやSPFが正しく設定されていないメールは優先度を下げ、場合によってはスパム扱いをします。
メールアドレスは比較的簡単に偽造できてしまうのですが、ドメインのIPアドレスを偽造するのは難しいので、こうした判断をGmailは用いているのでしょう。
SPFレコードはほとんどのレンタルサーバーのDNS設定で設定できるので正しく設定されているか、まずは確認してみてください。
メールヘッダーから遅延サーバーを調査する
上記のメールヘッダーを↓のツールにコピペをするだけで遅延しているサーバーを確認することが出来ます。
G Suite Toolbox Messageheader
これでどこのサーバーで遅延しているかを確認できます。
実は送信元のサーバーが遅延していた。。なんてのもよくある話です。
もしGmail以外のサーバーに遅延の原因があれば、そちらの管理者に問い合わせてみるといいでしょう。
メールの送信元、返信先、配信サーバーの設定を確認する
これはメールの基本的な設定ですが、送信元の
・送信メールアドレス
・返信先メールアドレス
・配信サーバーのIPアドレス(SPFレコード)
この3つが揃っていないと迷惑判定の確率が上がります。
○○○@it-studio.jp というメールから送信したとして、そのメールに返信すると別のドメインになっていたり、バウンスアドレスが別サーバーになっていないかの確認が必要です。
SPFレコードがあっても、送信先、返信先、バウンスアドレス、配信サーバーIPなどの条件が外れると迷惑判定の確率が上がるという事。
すなわちGmailを欺くのは難しいのです。正しく設定しましょう。
自分のドメインがRBLやCBLに入っていないかチェック
これは共用型のレンタルサーバーに多いトラブル。
RBL、CBLというのはメールのブラックリスト。
自分のドメインがブラックリストに入っているかどうかは↓で確認出来ます。
http://www.anti-abuse.org/multi-rbl-check/
自分には何も覚えが無くても、同じ収容サーバーの他ドメインが何かをやらかしてブラックリストに入れられてしまった場合、IPアドレスがブラックリストに登録されます。
そうすると同じサーバーIPを使っている自分のドメインからのメールもブロックされてしまうという訳。
以前あったトラブルとして、クライアントさんと同じ収容サーバーのドメインが長いこと放置されていたようで、ウイルスに感染。スパムを撒き散らしていたため、CBLに登録されました。
CBLにはサーバーのIPアドレスが登録されたので、同じサーバー内の全てのドメインが影響を受け、メール送信してもスパム扱いされてしまうという事に。
こうなったらサーバーの管理者に連絡してCBLの解除を申請してもらうしかありません。怖いですねぇ。
自分と同じサーバーに他にどんなホームページ(ドメイン)が収容されているかはIPアドレスを調べる事で判断できます。
変なサイトと同じにならないことを祈るのみです。
メールの重要度が高い方はWEBサイトとは別のメールサーバーを使うというのも手ですけどね。
以上 Gmailに送ったメールが遅延する場合に参考にしてみてください。