MACでWindowsを動かせる仮想DesktopソフトのParallelsのセール案内が来ていたので最新版のVer13にアップデートしました。
MAC上でWindowsを実行できるWEB屋さんにはなくてはならないこのソフト。
最新バージョンは highSierraの公式サポートとWindows Fall Creators Updateにもバッチリ対応。
AFPSもサポートされるようになりました。
果たしてバージョンアップによってどれだけ変わったのか?
その使い心地とベンチマーク結果をレビューします。
Parallels Desktop13は何が変わったのか?
Parallels Desktopの旧バージョンを持っている人はこちらのサイトからアップグレード版を購入出来ます。
私が購入した時はBlack Friday特価とやらで20%引き 4,240円でした。
公式サイトによると前バージョンに比較して以下の点が改良されている模様。
- Windows のファイルとドキュメントへのアクセスが 47% 高速化
- Thunderbolt および USB3.0 での大容量ファイルの移動が最大 100% 高速化
- Windows アプリケーションをサイズ調整できるモードで表示する Retina® ディスプレイでのサポートを強化
- Mac Touch Bar ™ で Windows アプリケーションを個別設定して瞬時にアクセス
- クリーンドライブにより無駄を省いて Mac を最高速で実行
インストールと設定
インストールと設定はParallels 12とほぼ同じ手順 なので割愛。
ちなみにバージョンアップの場合は先に古いバージョンを削除してからインストールした方が良いです。
特筆すべきはバージョンアップの度にファイルサイズが小さくなっているということ。
ダメなソフトは要らない機能を追加して付加価値をあげる戦略をとることが多く、バージョンアップで重くなったりして使い勝手が悪くなる事が多いのですが、パラレルスは違う!
必要な機能を徹底的にブラッシュアップして、不要なものを削って処理が重くならない様に配慮しているのだそうだ。
バージョン11は306MB、バージョン13は262MB。
2年で実に2割近くファイルサイズが小さくなってました。
肥大化したWindowsを出し続けるマイクロソフトにも見習って欲しい。
何事もなくインストールとアクティベーションが完了しParallelsを立ち上げます。
相変わらず便利なインストールアシスタントも付いてます。
今まで使っていた仮想環境はそのまま引き継がれますのでご安心を。
なんか起動がめちゃくちゃ早くなってる気がするぞ。
Ver12と13の比較ベンチデータ
早速比較の為にベンチマークを取ってみました。
ホストマシン MacBookPRO 15インチ 2016 Late
CPU 2.6 GHz Intel Core i7
メモリ 16 GB 2133MHz DDR3
GPU Radeon pro 450
ゲストOS Windows10 ビルド1709(Fall creaters update)
使用したソフトはCrystalMark2004R3
まずこちらはVer12の結果 350844
続いてVer13の結果 359030
うーん。あまり変わらないベンチマーク結果。
新バージョン13は前バージョン12に比べ全体的に約2%の性能向上という結果になりました。
11→12の時は約8%の向上があったのでそれに比べるとインパクトは少ない感じ。
2%の向上だとあまり違いが分からないレベルかも知れませんね。
参考までに自作PCでのCrystalMark2004の結果 319290
3年前に組み立てたCorei7 4770S メモリ16GB SSD 自作機での結果がこれ。
グラフィック以外はMacBookPro+Parallels仮想ディスクトップの方が早いと来たもんだ・・
ちなみに自作機は先のFall Creaters Update後、こんなブルースクリーンが頻発するようになってしまいました。。
実機では安定しないWindows10ですが、Mac + Parallelsではこのブルースクリーンは一度も見たことがありません。
実機より仮想マシンの方が安定している。。。それだけベースのMacBookが安定しているんですね。
性能向上はベンチマークにあらず!超早い起動!
ベンチの結果はあまり性能向上が見られなかったので、アップデートは失敗だったかとも思ったのですが実際の使用感は凄く良くなっていました。
まず体感でのレスポンスが非常に良くなっている事。
そして一番違いが分かるのがWindowsの起動が超早くなっていたということ。
仮想マシンを完全にシャットダウンしてWindowsを起動。デスクトップが表示されるまでの時間を計測しました。
Parallels Desktop12 43秒
Parallels Desktop13 14秒
なんと実に30秒以上も起動が早くなっていました。
実際の使用状況では仮想マシンをシャットダウンすることはなく、サスペンドしているのですがこの復帰にかかる時間も一瞬です。
また終了もこれまでは結構時間が掛かっていたのですが、これもほんの一瞬で閉じる様になりました。
今回のバージョンではベンチマークに現れない使用感の向上が大きく対応されていることがわかりました。
総評
起動・終了が高速になって体感のスピードが大幅に向上!
ブルースクリーンの発生が無い安定度!
High Sierra と AFPSに対応してファイル操作も高速!
セールだったのでアップデートしたParallels Desktop 13ですが、予想以上にパフォーマンスと使い勝手が向上しており嬉しい誤算。
ストレス要らずでMACでいつでもWindows環境が使えるというのは想像以上に便利なものです。